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神は空に浮かぶ島に住みし民たちに秩序を与えた。民は神を敬い、ふるいを献上した。神はこれに悦び、ふるいから強力な金属を生み出した。その金属は非常に強く、研いだ刃からは緑の光線を吐き出した。民は驚き、この非常に強力な金属を「てらすちいる」と名付けた。

SJCL誕生神話
はるか昔、現実世界の資源問題は深刻化していた。人々は文明を次々と発展させ、鉱物資源を次から次へと自分たちのものとして掘り尽くし、世界を穴だらけにして、残り少なくなった資源のために争い合って負の感情をぶつけあっていた。
時が経つにつれて蓄積された人々の感情のうち、悲しみ(Sadness)・冗談(Joke)・罪(Crime)・欲望(Lust)は極端に増えていき、感情の概念を超え、結合し、実体を持つ感情の塊「Sadness - Joke - Crime - Lust (SJCL)」が誕生した。
SJCLは実体を持った途端、地上を離れ、何かに役立つだろうと考え、樹木の苗・謎深い鶏の絵柄の金槌・水と溶岩を持ち、遥か高い空中へと浮かんでいった。
SJCLは、高い高い上空にて、「神」のお告げを受け取った。その内容は、「この空中でその苗木から樹木を育て、材木からふるいを作れ」という内容であった。
わけも分からずSJCLは樹木を育て、木を加工し、ふるいを作り、神に献上した。

神はSJCLの能力を認め、この世界で作られたふるいに特殊な能力を与えた。ふるいに水で無理矢理冷やした溶岩の欠片をばらばらにしたものをかけると、中にあるごくわずかな鉱物資源が手に取れるほどにまとまって手に入るようにしたのだ。
SJCLはそれ以来、ひたすら溶岩を水で冷やし、ひたすらふるいに冷めた溶岩をかけ続け、鉱物資源を次々と生み出す手順を網羅した。
そして、地上の人間たちにこの手順を伝え、興味を示した人間を空中世界に連れ込んだ。そして、空中世界はある程度人が集まり、栄えるようになった。

しかし、人間は非情であった。空中世界に来ても些細なことで揉め事を起こし、空中世界の秩序を乱し、SJCLを困らせた。空中世界で再び人々が負の感情を表に出し続けてしまう。これでは地上時代であったことを繰り返しているだけである。いつまでこのような状態が続くのかという焦燥にSJCLは悩まされていた。
こうしているうちに、人々の様々な感情と、SJCLの焦燥の感情が、再び感情の概念を超え、魂のようなものとして、SJCLが育てた樹木に実った果物に宿り、いくつかの果物は理性を持つようになった。
この果物の理性の一部がSJCLの感情から生まれたからか、果物とSJCLは意気投合することを容易にできた。SJCLは果物たちに自らの意志を伝え、同意した果物たちはSJCLの代わりに人々を鎮め、最終的に空中世界をある程度平和にすることができた。(＊´ω｀＊)
そして、SJCLは果物達の中で最も功績を上げた「バナナ」に、人々には内緒にしていた「浮遊島そのものを作る方法」などを伝え、バナナがSJCLと同じように空中世界を管理できるようにした。
バナナはSJCLの意志を引き継ぎ、他の果物達を統制し、果物達で空中世界の秩序を保つためのチームを創り上げた。ただし、途中で空中世界から転げ落ちて地上世界に行ってしまった「ザクロ」は失踪したとし、このチームには参加させなかった。

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